留学後、もしくは留学中に、「アメリカでずっと生活したい」と思うかもしれません。ただ、日本人(外国人)が就労ビザを取得し、滞在→永住するには難しいでしょう。永住するにはいくつかの方法がありますが、こちらではアメリカの永住権がクジで当たる「Diversity Immigrant Visa Program:DIVP」通称グリーンカード抽選プログラムをご紹介します。
Diversity Immigrant Visa Program:DIVPとは?
ある一定の国からの移民が大幅に増加しているアメリカでは、移民のバランスに不均衡が生じています。このためアメリカ政府は、移民数が比較的少ない国からの移民を促進させてバランスのとれた移民多様化を図る移民分散化プログラムを1991年に施行しました。家族関係または雇用関係で永住権が取得できない外国人や少数移民国で生まれた人に抽選で永住権を与えようという目的で設けられたプログラムで、通常は毎年5万人(2000年~)を募集しています。
移民局の会計年度に合わせて、毎年秋頃、限られた応募期間内にて受付。当選人数は移民率の低い国に多くの数が配分されるようになっているため、日本人の当選枠数も毎年米国政府によって決められています。
基本応募要項
- 応募対象国で出生している=日本
- 次の国が対象国となっておりません。
- イギリス、ブラジル、カナダ、中国(本土)、韓国、フィリピン、ベトナム、インド、パキスタン、コロンビア、ドミニカ、ハイチ、ジャマイカ、メキシコ、ペルー、エルサルバドル、バングラディッシュ、ナイジェリア
- 次の国が対象国となっておりません。
- 高校を卒業している
- もしくは2年以上の職業訓練、または経験を最低2年間必要とする職業に過去5年間において2年間以上就いた方。
拒否される可能性がある方
- 国を問わず逮捕歴のある方
- 危険な伝染病や身体的精神的に重篤な障害を持っている方
- テロやスパイ活動に参加した経歴がある方
- 過去に売買春に関わったことがある方
- 独裁政党の党員やナチス戦犯
- 米国において生活保護者となる可能性のある方
- 過去に非合法的に米国に入国しようとしたり、不法滞在した方
- 米国市民権を取得する資格のない方
応募方法
実施時期
毎年10月頃行っております。
受付期間
約1ヶ月
応募方法
Electronic Diversity Visa Entry Formより応募します。応募は1人1通です。1人で複数の応募を行った場合は失格となります。
結果発表
翌年5月上旬頃です。当選数は全世界で約8〜10万人(年度により変動)。グリーンカード発給数は全世界で5万枚です。そのうち日本人当選数はここ数年約300件前後です(年度により変動)。